【レオパレス】株価暴落!事業の回復状況について考えてみた。【旧村上ファンド】
7月2日、レオパレス21の株価がストップ安寸前の水準である18%安の164円まで下げています187円 → 164円。
原因は旧村上ファンドの保有株式売却が主要因、さらにコロナの第二波でレオパレスの業績がさらに悪化することを懸念した売りと思われます。
時価総額も401億円と下落しています。
手元現金が500億円弱とされているヤマダ電機はほくそ笑んでいるかもしれません。
現在の株主は業績が悪いのは分かっていたはずなのでこのタイミングでの売却は
レノ保有比率低下 ⇒ レノはレオパレスから撤退? ⇒ まさか倒産?
という連想でのパニック売りなのではないかと思います。
本当に倒産してしまうのか、どこからも救済(買収、増資等を含む)がないか、はひとえに本業の強さにかかっています。
そこで今回は今最大の懸念事項である施工不良建築物の改修状況について確認してみました(2020.3期決算資料より)。
施工不備の調査
2020年5月31日時点で、レオパレス21の施工物件数は39085棟、その内、調査対象の棟数は38705棟と報告されています。
その調査の進捗はネイルシリーズ、6シリーズ、その他シリーズにわけて公表されており、2018年の7月ころから順調に調査が進んでおります。月2000件程度のペースで調査は行われており、2019年10月31日時点でその調査はほぼ終了し(図1)、13615棟に明らかな不備が見つかっています。
施工不良の改修工事
調査の結果、13615棟の物件で明らかな不備が見つかっています(2020年5月31日時点)。
その工事の進捗ですが着手件数は3月31日からの2カ月で6277件から7081件と794件増加、完了件数は990件から1008件と18件増加しました。
これを見るとここ2カ月で工事の完了棟数はほとんど増えていません。
それなりに着手は進んでいるが完了までは至っていないということがわかります。
一方、着手自体は2019年10月にはほぼ同時に3000件以上の工事に着手していることから、 工事が終了し始めれば1000件単位で改修完了棟数が増えていくと予想されます。
まとめ
相変わらず旧村上ファンドの一挙手一投足にレオパレスの株価は乱高下しています。
しかし、本業さえ強ければ業績の回復が見込め、アルデシアやヤマダ電機のようにお金を出したい(儲けたい)ところはいると思われます。
今回のような下落により時価総額は下がり、買収や増資はより容易になる、という側面とただ本業の回復が遅れ資金がショートするような状況であれば手は出したくない(買収や増資はしたくない)、という状況に見えます。
問題は非常にシンプルで改修工事が進んで入居率が増え、事業が回復するのが早いか、コロナの影響で事業の回復が遅れ資金が底をつくのか、すべては入居率次第、7,8,9月が勝負、というところかと思います。
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