【レオパレス】入居率、さすがに下げ止まった?【6月度月次データ】
7月7日、レオパレス21の月次データが報告されています。
レオパレス21の業績は賃貸事業の入居率と密接に関係しており、非常に重要な数値となります。
また、施工不備問題からの回復を見せていたさなかに新型コロナウィルスが流行し、工事の遅れや企業の業績悪化による入居率の低下が懸念されるなど非常にコロナの影響を受けた企業の一つと思われます。
2020年は4月、5月と例年以上の下げを見せており、2020年1~3月で回復基調にあった入居率を一気に下げてしまっていました。
では7月7日に公開された6月の月次データはどうなったでしょうか?
その数値を見ていきたいと思います。
図1に2017年~2020年のデータを示します。
こちらは決算報告資料、月次データ等から編集しています。
入居率は、施工不良問題が発生した2018年より前のデータ(2017年以前)では基本的には1月に底を付け、3月まで上昇、4月以降に定価するのが例年の特徴です。
その下げは4月、5月とそれぞれ例年より1%程度大きく下げており、コロナの影響がレオパレスの入居率、すなわち業績に与える影響が大きいことを示していました。
では、6月度の数値(79.43%)はこれまでの傾向からどのように評価したらよいでしょうか?
下落幅にがわかりやすくなるように前年度の12月データを基準にそこからの増減をまとめてみました(図2)。
1~3月のデータは2017,2018年同等であり、施工不良問題からの順調な回復を示しています。しかしながら、2020年4月度は入居率は過去比で大きな低下を示し、コロナウィルスの影響で1%は低下しているとみられます。
尚、施工不良問題の影響が出始めたのは2018年6月頃からになります。
4月、5月は急激な入居率の低下を示していましたが、6月はやや下げ止まってきたような傾向です。入居率の79.43%と79%台を維持しています。
レオパレス21の事業は入居率が1%下がると過去の決算データから40億程度、営業利益が低下すると考えられます。
資金がショートする前に改修工事を終え、V字回復できるか2020年7,8,9月が正念場のように思われます。
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