【マザーズはまだ伸びるか?】アンジェス抜きの東証マザーズ指数を計算してみた。
コロナ後継続して上げ続けていた東証マザーズ指数が軟調となっています。
その原因として、マザーズの中で時価総額の大きいアンジェス(4563)の株価下落により東証マザーズ指数が下がっているのではないか?と言われています。
では、アンジェスの寄与を除けばマザーズ総合指数は上げているのでしょうか?
東証マザーズ指数の計算方法
東証マザーズ指数はマザーズに上場しているすべての銘柄の時価総額を加重平均して指数を計算しています。
https://www.jpx.co.jp/markets/indices/line-up/files/cal_5_mothers.pdf
そのため、マザーズにおける時価総額が大きいアンジェスの株価の上下が指数への影響が大きくなります。
例えば、下表は2020年6月30日時点での時価総額ランキング及びそのシェアになりますが、アンジェスは最も時価総額が大きくシェアは9.6%に達することがわかります。
https://www.jpx.co.jp/derivatives/products/domestic/mothers-futures/index.html
アンジェス株価と東証マザーズ指数の相関
確かにいろいろな場所で報道されているように3月末から6月にかけては同様の変化をしています。
現在はアンジェスの時価総額も大きく東証マザーズ指数への大きいですが株価が現在の1/3程度であった500円台の頃から連動しているように見えます。
次に、さらに相関をわかりやすくするために東証マザーズ指数に対して、アンジェスの株価をプロットしてみました(図2)。
こちらを見ると1月から3月の途中までは相関していませんが、3月から6月は非常によく相関していることがわかります。
では7月に入ってからはどうでしょうか?
アンジェスショックと呼ばれる7月の下落が起きてから東証マザーズ指数との相関が下がっていることがわかります。
アンジェス抜きの東証マザーズ指数
7月に入ってアンジェスと東証マザーズ指数の相関が落ちていますがアンジェスの寄与を除いた東証マザーズ指数はどのような動きをしているでしょうか。
正確性には欠けますが大まかに見積もってみました。
公開情報から6月30日時点でマザーズ全体の時価総額におけるアンジェスの時価総額シェアは9.6%であることがわかります。
6月30日時点での東証マザーズ指数は1012.11ポイントなのでその9.6%は99ポイントとなります。これをアンジェスの寄与と近似しました。
6月30日時点でのアンジェスの株価は2235円なので6月30日におけるポイントと株価の関係から、その他の日におけるアンジェスの寄与を算出し、東証マザーズ指数からアンジェスの寄与を除いた数値を算出しました。
その推移が図3になります。
これを見るとアンジェス抜きの東証マザーズ指数は7月に入って大きくは下げてはいないものの上げ止まっていることがわかります。
アンジェス抜きでも上がっている、というところまではいっておらず少し停滞期に入っていることは間違いないかもしれません。
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