【日経平均下落】日経平均は踏ん張れるか、いや踏ん張れない?
6月29日、先週末のダウの下落に続いて日経平均も500円以上下落しました。
その原因としてはコロナウィルスの第二波に対する懸念があげられています。
5月に入ってから世界の新型コロナウィルスの新規感染者数は増加を続けており、そろそろ20万人/日、に迫る勢いです。
経済の中心であるアメリカにおける新規感染者数は4万人/日を超え再ロックダウンに対する懸念から米株が急落していると考えられています。
一方、日本はどうでしょうか?
日本でも新規感染者数の増加は続いて、50~60人/日を超えるようになってきました。
しかしながら、その感染者の一定数は歌舞伎町等の夜の街に関係する方であり、経済への影響は限定的、または、アメリカ、ブラジル、インドのような一日当たりの新規感染者数が数万人を超えるような国と比較すると、極めて少ないように感じます。
では、日本への影響は小さい、『日経平均は踏ん張る』ことができるのでしょうか?
米株下落の影響を日経平均がどの程度受けているか考えてみました。
日経225、S&P500の価格推移
図1に以前示しました日経225およびS&P500の価格推移を示します。
こちらを見ると完全に連動していることがわかります。
そこでそのシンクロ率を測るためにその相関を取りました。
ここで日本とアメリカでは休日が異なり市場の開く日付が異なる場合があるため、両市場が開いた日のみのデータを使用しています。
それを見ると相関係数が93%、つまり、ほとんどシンクロしていることがわかります。
まとめ
PMI等のファンダメンタルズを示す指標をもとに議論したり、新規感染者数に基づいて考察すると日本とアメリカの経済は異なる動きを示すと考えられます。
しかしながら、実際の市場はそのような指標の影響は支配因子ではなく、日経225は単純にアメリカ株に連動していることがわかります。
言われてみれば、経済の状況は悪いと思われるのに、なぜか株価が回復していること、などファンダメンタルズと日経平均価格が乖離していることに関して、思い当たる節もありますね。
日本における新規感染者数が少ないとしても、もう少し下落相場が続くかもしれません。
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