レオパレスについて考える

ご存じ日本の大手不動産会社レオパレス21。2018年の界壁施工不備問題に始まり、旧村上ファンドやソフトバンク等話題に事欠きません。その株価を中心にいろいろと考えてみました。(土日や休日はあまり更新できないかもしれません)

【票読み】2月27日臨時株主総会の予想

 

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 2月17日、オデイアセットマネジメントから変更報告書が提出されました。11.27%→10.18%に売り進めており、オデイの売り姿勢がより鮮明になりました。

2月27日、レオパレスは臨時株主総会を開催予定であり、第2号議案でレノ(旧村上ファンド)が取締役1名の選任(大村氏)を提案しています。

 

そこで、第2号議案の成立の可否を考えてみました。

 

レオパレスの株式保有者の割合は外国27%、投信2.1%、浮動株10.1%、特定株44.2%となっています(四季報より(2019.9時点))。

 

【特定株主(オデイ、アルデシア)の動向】

 レノは株主に対して、書面を送付し、第二号議案への賛成を呼び掛けている状況

 

https://www.leopalace21.co.jp/ir/news/2020/pdf/0212.pdf

 

にもかかわらずオデイが売り進めているのは足並みがそろっていないようにも見受けられます。では、オデイは第二号議案に反対するでしょうか?

これまで、レノの大量保有報告書、変更報告書が報告されるたびに株価は高騰しており(図、2019年5月、12月)、今回の第二号議案が通れば株価の上昇も考えられます。また、反対する理由も見当たりません。

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図 レノ、アルデシア、オデイの株式保有割合と株価の推移

  

 一方、アルデシアはどうでしょうか。1月28日の株主提案撤回の際にレオパレスの提案(『取締役10人全員の解任』)に賛同しなかった

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54939810Y0A120C2000000/

と報道されていますが、「アルデシアは現経営陣が退陣すると、施工不良問題で国側との調整が困難になり事業改善が進まないことを懸念。全員の取締役解任に難色を示した」とあり、取締役1名の選任には賛成する可能性があります。また、経営の緊張感が高まり、株主価値は向上するかもしれません。

 

【外国、浮動株主の動向】

 2019年の株主総会では宮尾文也氏の選任に67%程度しか賛成が集まっていません。

https://www.leopalace21.co.jp/ir/library/pdf/financial_report/2019/rinji_190703.pdf

 

さらにレノの大量保有報告書が公開されるたびに株価は高騰してきた経緯があり、27%の外国株主、10.1%の浮動株主はレノの行動により株価が上昇することを期待しているようにも思えます。

 

【まとめ】

 以上のことから、私はオデイ、アルデシアは積極的に反対する理由はなく、また、浮動株主、外国株主の一定数はレノに賛成する可能性があるため、第二号議案は成立するのではないかと考えています。

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