レオパレスについて考える

ご存じ日本の大手不動産会社レオパレス21。2018年の界壁施工不備問題に始まり、旧村上ファンドやソフトバンク等話題に事欠きません。その株価を中心にいろいろと考えてみました。(土日や休日はあまり更新できないかもしれません)

【レオパレスの救世主?】アルデシアの正体とは【旧村上ファンドのライバル?】

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 新型コロナウィルスの流行の中、レオパレス21の株価は260円程度まで低下してきました。レオパレスの主要株主であるアルデシア(保有比率18.12%)の平均取得価格は変更報告書によると278円、レノ(旧村上ファンド保有比率16.77%)  の平均取得価格も同程度と予想されますので、2019年前半の200円前後の水準まではいっていませんが、追加購入が検討されてもよいような比較的安い価格まで落ちてきています。

 

reopajigsaw.hatenablog.com

 

アルデシアとはどのような会社か?

 主要株主であるアルデシアとはどのような会社なのでしょうか?

 アルデシアの事業内容は投資運用業、投資助言・代理業等とされており、2018年4月27日にされた企業です。大量保有報告書を調べると、2019年8月30日にレオパレス株を5.27%取得し、初めて掲載されています。その他の株の保有に関しては何も情報がなく、一見、レオパレス21の株を取得するためだけに存在しているようにもみえる、会社です。

 

 しかしながら、レオパレス21への投資額は123億円であり、それなりの資産を有していることがわかります。その資金源が光通信の重田康光氏であるという噂が出てきました。

 

news.goo.ne.jp

 

 重田康光氏は1999年に世界第5位の富豪(保有資産 約2兆6,000億円)として紹介された資産家です。その後、2000年に文芸春秋の報道により大量の携帯電話架空契約が行われていることが発覚し、光通信の株価は20営業日連続ストップ安という記録を打ち立てています。

 その後、個人資産100億円を投入し、光通信を再建したといわれる人物です。そこでその資産推移についてみてみました(図 出典フォーブスジャパン記事に記載の資産をグラフ化)。

https://forbesjapan.com/feat/japanrich/

 

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図 重田康光氏の個人資産推移

 それによるとここ10年で資産を非常に増やしていることがわかります。この資産規模からするとアルデシアに数100億程度の資金を供給していても不思議はありません。

 

 レオパレス21は2月27日の臨時株主総会ではレノの株主提案を否決しており、アルデシアはレノに協調しなかった可能性があります。

 

reopajigsaw.hatenablog.com

 

まとめ

 ではアルデシアはレオパレス21の味方なのか?

 

もし、アルデシアへの資金の提供元が重田康光氏であった場合、やはりレノ同様最終目的はレオパレス株を売却して資金を得ることと考えられますので、レオパレス21経営陣にとっては

『前門の虎後門の狼』

、といったところでしょうか。

 

 

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