【空売り用決算カレンダー】コロナの影響直撃の大型株について考えてみた【バリュー株】
7月30日、日経平均はわずか0.26%の下落でヨコヨコ相場が続いています。
一見、日本経済の先行きに与えるコロナウィルスの影響が無いように錯覚してしまいますが、陸運、空運、ホテル、居酒屋、旅行等に関連する企業から厳しい業績内容が次々と公開されています。
相場の格言で『中央銀行に逆らうな』 というのがありますが、ソフトバンクグループのような日経平均寄与度の高いが上がってしまうと、他の多くの株が下がっても日経平均が下がりにくいため、日銀の救済(ETF買い)が入らない(入りにくい)と想定されます。
日銀も日経平均が下がっていないと市場に干渉する大義名分が得られないと思われます。
そこで上がりそうな株ではなく、下がりそうな株、つまり空売りに向きそうな企業の決算予定について考えてみました。
以下の条件を満たしそうな企業に注目しています。
- コロナにより業績が低下しそうな業種
- 増資や救済のようなサプライズがなさそうな(なるべく)大型株
- (できれば)同業他社の決算公表済で予想しやすい株
- (さらに言えば)一過性の要因ではなくて今後、セクターそのものが先細りそうな株
- (もっと言えば)固定費が高く、売り上げ低下が大きな赤字につながりやすい株
JR東<9020>、西<9021>、東海<9022>
7月30日、JR東の決算が報告され過去最大の赤字1553億円です。
JR各社は条件1、2、5を満たしています。
7月31日、JR東海が決算報告予定ですがJR東海はドル箱東海道新幹線の今後どの程度稼げるのか疑問です。その点、条件4を満たす可能性があり、本日のJR東の決算で条件3まで満たした、いわばロイヤルストレートフラッシュです。
すでに株価は下がっていますが、まだ行くかもしれません。
日本航空<9201>
空運も苦しい時期が続きます。
7月29日にANAの決算が報告されていますが、非常に悪い状況です。
座席利用率は4月が16%、5月が29%、6月は52%に回復したという。
7~8月は運航規模で7月は対前年約6割減、8月が同3割減を想定し、現状では3~5割弱の予約になっているとのこと。
リストラにより、キャッシュの流出を抑制しているものと思われますが、損益分岐点の搭乗率が一般に7~8割といわれる中、しばし、赤字が続くかもしれません。