【原油ETF比較】不安定な局面に強いETFはどれ?~原油ETFのパフォーマンスを比較してみた3~
WTI原油先物価格は35ドル~40ドルの間でボックスを形成するような展開となっています。
そろそろ、各国の足並みがそろいにくい領域に入ってきているようにも見えます。
原油先物価格はもともと価格変動が大きく、ボックス相場を形成しても大きな変化が期待できます。
そのような相場でどのETFがパフォーマンスが良いでしょうか?
比較してみました。
ETFの種類
- WTI原油価格連動型上場投信 <1671>
- WisdomTree WTI 原油上場投資信託 <1690>
- NEXT FUNDS NOMURA原油インデックス連動型上場投信 <1699>
- NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブル ETN <2038>
- NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ベア ETN <2039>
の5種類があります。
それぞれ、管理会社、対象指標が異なります。
1671はシンプレクス社が管理、WTI原油先物価格が対象指標。
1690はウィスダムツリーマネジメント社が管理、Bloomberg Crude Oil Subindexが対象指標。
1699は野村アセットマネジメント社が管理、NOMURA原油ロングインデックスが対象指標となっています。
2038,2039は野村アセットマネジメント社が管理、日経・東商取原油レバレッジ指数が対象指標となっています。
パフォーマンスに違いが出る理由
WTI原油価格連動型上場投信 <1671>を例に説明します。
WTI原油価格連動型上場投信はニューヨーク商業取引所(NYMEX)等の商品取引所で取引されているWTI原油先物に投資して、運用されています。
WTI原油先物は毎月受け渡し日があるため、7月限月(渡し)の価格、8月限月(渡し)の価格、といったように月別に多くの商品があります。
これはタイミングを見て、7月物を売って、12月物を買う、のように商品の入れ替え(ロールオーバー)をしていくために運用成績に良し悪しが出る一因となっています。
パフォーマンス比較
WTI原油先物価格が2番底を付けた4月28日を基準に各ETF(ETN)の価格推移を比較してみました。
これまで上げ相場では強さを見せていただ2038原油ブルが不安定な値動きとなり1690WisdomTreeに逆転されています。2038は日経・東商取原油レバレッジ指数の2倍が対象指標となっており、原油価格下落時のリスクが最も高い商品となります。
1690と逆するような値動きは時々に見られており価格下落の影響を非常に受けやすいことがわかります。
それ以外の順位は変化しておらず
1690>2038>1671>1699>2039、となっています。リスクリターンのバランスを考えると、買うなら1690一択、という気がします。
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