【話題のグロース株】MonotaROについて考えてみた
6月16日、日銀が金融緩和策の維持、資金繰り支援の枠組みを110兆円規模に拡大することを表明し、日経平均が1000円超上げています。
もともと、現在の相場に影響を与えているのはファンダメンタルズよりも、政策や中央銀行の施策、ということをあらわしているのかもしれません。
上げ下げの大きな相場ではグロース株の押し目買いができないか、グロース株について考えてみました。
今回は、以前ヘッジファンド、アセットファンドが買っている株で、
5月29日、JPモルガン5.8%購入したことを記載した株式会社MonotaROについて考えました。
MonotaROの2020年12月期1Q決算報告資料について見ていきました。
MonotaROの事業内容は事業内容は工場、工事用、自動車整備用等の間接資材の通信販売、とされています。
競合はいわゆるホームセンター(または通販)です。開店の早いホームセンターを少し郊外に行くとよく見かけ、工事等の業務に従事されている方が仕事前に定価で工具等を購入するのを見かけることが有ります。
つまりBtoBに近く、定価売りの高利益率な業種、が競合という印象です。
定価で売っているが仕事前に購入可能なホームセンター、事前に準備必要だが割安なMonotaROといった位置付けでしょうか。
類似の競合ではAmazonなどと比較されており、通販であるAmazonと実店舗を有するホームセンターの隙間をぬった業態です。
一見、Amazonが本気になったら市場を奪われそうですが、その前にホームセンターが影響を受けるのか、または、ニッチ過ぎて本気にならないのか絶妙なバランスをうまくついていると思います。
実際その業績推移は素晴らしくスライド8(売上高),9(利益率)、24(成長率)がそれをあらわしています。
この3枚のスライドを見ると2010年以降、20~30%の成長率で、20~30%の利益率を継続しています。
また、2020.12期1Qでもコロナの影響をほとんど受けていないように見られます。
繰り返しになりますが本当に素晴らしい成長率です。
あえて懸念点を上げるとすれば、どこまで成長できるかというところになりますが、
- 市場規模5~10兆の算出方法(本当にとれる市場か?)
- そんなに優良な市場であればAmazon等がもっと積極的に入ってこないのか?
といったところでしょうか。
程よくニッチで成長を続ける、そんな状況がしばらく続けば、まだまだ株価は上がるかもしれません。
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