【原油】米原油貯蔵量が急減、オイル生産量が急減
多くの国で新型コロナウィルス対策として行われていた都市封鎖が解除され始め、需要の改善が期待されています。
そんななか、中国では工業生産が前年比で3.9%も向上していることが報告されています。
そんな需要の影響を受けているのか、OPECプラスによる減産の影響か、WTI原油先物価格が回復しています。
WTIとは、ウェスト・テキサス・インターミディエイトの略でその原油先物の受け渡し場所はオクラホマ州クッシングとなっています。
そこでEIA(アメリカ合衆国エネルギー省 エネルギー情報局)が公表している原油貯蔵量の推移(図)についてみてみました。
EIAでは原油の貯蔵場所ごとの貯蔵量を公開しています。
https://www.eia.gov/petroleum/supply/weekly/wcrudeoilstorage_notice.php
WTI原油先物の受け渡し場所であるオクラホマ州クッシングにおける貯蔵量を見てみると、5月限月の受け渡し日前後であった4月後半から5月にかけて貯蔵率が急増しており、5月1日には83%に到達しています。
しかし、5月8日には79%まで低下しており、貯蔵できなくなる(貯蔵タンクがあふれてしまう)ような懸念は一旦後退といったところでしょうか。
さすがにマイナスの価格のようなことにはとりあえずならなそうではあります。