大量保有報告書(EDINET)の読み方をまとめてみました
レオパレス21の株価は2年前の5月11日に1023円を付けましたが、2018年に明らかになった施工不備問題により、今では232円と約1/4まで下がっています。
その価格の低下により、外資系ファンドであるオデイアセットマネジメントや旧村上ファンドであるレノ、そして、光通信の重田氏との関係が噂されているアルデシアによる株式の大量保有が知られています。
上に挙げたような主要株主の動向を知ることにより、今後の株価変化に関して知見を得ることができる可能性があります。
では、主要株主の売買動向はどこで調べることができるでしょうか。
大量保有報告書について整理していました。
大量保有報告書でわかること
書類は4種類(訂正報告書を除く)あります。
上場会社の株式を大量に保有した場合、金融商品取引法に基づいて財務局に報告書を提出する必要があります。
報告書の種類は①大量保有者の属性、②取引の内容(新規の保有か、持分の変更か)、により決まります。
①の属性は、金融商品取引業者、銀行、信託会社等であれば、特例報告が認められています。
大量保有者が特例報告の対象でない場合、一般報告をすることになります。
②の取引の内容ですが、新規に5%以上の株式を取得した場合は大量保有報告書、保有後、1%以上の持分の変動があった場合、変更報告書を提出する必要があります。
提出の期日
一般報告の場合、大量保有者は義務の発生(5%以上の新規保有または1%以上の持分の変更)の翌日から5営業日以内に報告書を提出する必要があります。
仮に月曜日から1日2%ずつ購入したとします。すると水曜日には保有比率は5%を超えるためそこが報告義務の発生日となります。その翌日から土日休日を除く、5営業日以内なので翌週の水曜日までに報告書が提出されることになります。
特例報告の場合、あらかじめ定めた基準日(下記、aまたはbを選択可能)から5営業日以内に報告書を提出する必要があります。
a.各月の第2月曜日及び第4月曜日(第5月曜日がある場合にあっては、第2月曜日、第4月曜日及び第5月曜日)
b.各月の15日及び末日(これらの日が土曜日に当たるときはその前日とし、これらの日が日曜日に当たるときはその前々日)