【マスク3億枚/月】ソフトバンク孫社長、マスク製造ラインを設立
ソフトバンク孫社長が3月10日に3年ぶりにツイートを開始してから、わずか1ヶ月ですが、簡易PCR検査の提案、マスク100万枚の医療機関への寄付など高い行動力で存在感を示しています。
久しぶりのツイートです。新型コロナウイルスの状況を心配しています。
— 孫正義 (@masason) 2020年3月10日
行動を開始します。
— 孫正義 (@masason) 2020年3月11日
そんななか、中国自動車メーカーである、BYDと共同でSB用の製造ライン月産3億枚を製造することが報告されました。
出来ました。
— 孫正義 (@masason) 2020年4月11日
世界最大マスクメーカーBYD社と提携し、SB用製造ライン設立。
5月から納品、月産3億枚 (医療用高機能N95を1億枚、一般用サージカルを2億枚) 。
政府マスクチームと連携を図り、医療現場をはじめ、一人でも多くの人々にSBは無利益でマスクを供給します。https://t.co/0anaFcD7If
日本における不織布マスクの生産量は月産7億枚(2020年4月予定)であり、トップ企業のユニ・チャームで1億枚/月、国の意向を受けて増産を発表した業界2位のアイリスオーヤマで8000万枚/月(さらに6000万枚/月を表明すみ)であることを考えると非常に大きな製造ラインであることがわかります。
BYDは1月下旬にマスク製造を表明し、3月13日に500万枚/日(1.5億枚/月)の製造ラインを完成させています。今回のソフトバンク専用ラインはその2倍にあたる生産量となります。
ではそのマスクはどのように使われるのでしょうか?
3億枚の内訳としては医療用高機能N95を1億枚、一般用サージカルを2億枚としています。
今回、日本語でツイートしていることから、日本にも供給される可能性は高いですが、よりマスクが枯渇している米国へも提供されるのでしょうか。
もし、日本にすべて提供されれば、日本のマスク不足はかなり改善されることが見込まれますが、マスクの不足は世界共通の問題です。米国やじわじわとコロナウィルス感染者数が増えているサウジアラビアへの提供は各国政府に『貸し』をつくるの格好のアイテムになるかもしれません。
マスクがこのように戦略物質化することが数年前に予想できていた人がいたのでしょうか? 誰も予想できないのであれば、行動力、速度が重要という良い例であり、いろいろな批判はありますが孫社長の行動力、速度を垣間見た事象といったところでしょうか。