【アベノマスク】マスクはいつになったら買えるのか?【新型コロナ】
新型コロナウィルスの世界的流行は留まるところを知りませんが、欧米とアジア地域では明らかに流行の度合いが異なり、なぜなのか?検証がされています。
その中で説の一つとして、アジア人のマスク着用文化があげられています。
マスクの着用に関する取扱いは地域により大きく異なっており、アジア地域では比較的着用されていたため、欧米ほどCOVIC-19による死者が増えていないのではないか、という仮説が出てきています。
その中、安倍首相が打ち出した
『全世帯に布製マスク2枚を配布する』
という方針が各所で嘲笑の対象となっているようです。
なぜ、布製マスクを配る必要があるのか?、不織布マスクの需要と供給について考えてみました。
不織布マスクの必要数
現状、不要不急の外出は自粛要請が出ていますが、平日、電車で通勤しているサラリーマンの方は多いと思われます。現状、一般に用いられている不織布マスクは使い捨てであり、リモートワークできないサラリーマンは1日1枚は必要とするでしょう。
総務省統計局によると2020年2月の就業者数は6691万人です。通勤率を仮定して通勤者(マスク必要数)を見積もる(月20枚使用を仮定)と表のようになります。
通勤率 | 通勤者数(万人) | 必要マスク(億枚/月) |
1 | 6691 | 13.4 |
0.9 | 6022 | 12.0 |
0.8 | 5353 | 10.7 |
0.7 | 4684 | 9.4 |
0.6 | 4015 | 8.0 |
0.5 | 3346 | 6.7 |
一方、現状(2020年3月)の不織布マスクの生産力は6億枚/月、今政府が補助金を出して増産を促しており、シャープは15万枚/日(今後50万枚/日)、アイリスオーヤマ6000万枚/月の増産を計画しています。
しかしながら、需要が大きく例えばシャープの生産量は1500万枚/月であり、残念ながら需要を満たすところまではいかなそうです。
経済産業省によると4月には7億枚/月まで増強される見込みですが就業者以外もマスクをすることを考えると十分に行き渡る(容易に入手できる)のは難しそうです。
一方、政府へ布製マスクの提供を予定しているマスクメーカー興和は布製マスクの生産量を4月には0.5億枚まで上げる計画を公開しています。布製マスクで不織布マスクの需要が低下すれば需給は大分改善するかもしれません。
不織布マスクが家庭にどの程度あるのか?次第ではありますが一箱(50枚)程度であったとすると6月頃には在庫が枯渇し、通勤に使えるマスクを持っていない人が出始めるかも知れません。
布製マスクは自分自身を守るのには不十分と言われていますが、電車内等でくしゃみ、咳をする際にないよりだいぶましかもしれません。
想像してみてください。
電車で対面に座っている人が咳をしました。
①マスクをしていない。
②布製マスクをしている。
アベノマスク、笑いごとではないかもしれません。