【アビガンはまぼろし?】中国は論文取り下げ、一方、世界30か国に供与【人類を救う?】
日本は新規の新型コロナウィルス感染者数が速度を増して増えており、状況はさらに混迷を深めています。そのコロナウィルスの治療薬として期待されているのがファビピラビル(商品名:アビガン)であり、開発国である
日本は各国に無償供与し、協力して臨床データを集める
旨を明らかにしています。
判断の基準となる臨床データの多くを発信しているのは新型コロナウィルスの発生が最初に確認された中国でした。
日本は早期の治験を表明し、富士フイルムの株は連騰し、その原料であるマロン酸ジエチルの製造をアデカが政府より要請されたことが伝わると一気にストップ高となっております。
そのようにアビガンへの期待が高まるニュースが報道される中、心配なニュースが報道されています。
記事によると
”抗インフルエンザ薬の「アビガン」と同成分の薬を実際の患者に投与して有効性を確かめたとする中国の論文が、3日までに取り下げられたことがわかった。”
とのことで詳細は不明ですが中国の科学技術紙に掲載された論文のようです。あくまでも文献の一つが取り下げられただけで有効が否定されたわけではありません。
このように有効なのか?、有効ではないのか?簡単に明らかにできない理由の一つとして、開発者白木教授の文献にもあるように発症初期に投与が必要とされていること、自然治癒する方も多いこと、そもそも検証期間が十分でないこと、などがあげられ、結果としてこのような論文の取り下げにつながったのではないかと思います。
しかしながら、1日も早くデータを集めて、有効性を確認してもらいたいと思います。