【ソフトバンク3連騰】日経平均225について考える 【計算方法】
3月23日にFRBが無制限の量的緩和を行うことを公表しましたが、時を同じくして日経平均の高騰が続いています。
また、ソフトバンクグループは日経平均の下げ止まりを見透かしたかのようなタイミングで同じ3月23日に4.5兆円の資産売却と2兆円の自社株買いを公表しています。公表後、ソフトバンクグループの株価は3連騰により4170円(3月25日終値)まで上がっており、日経225の回復に一役買っています。
そこで、日経225への寄与の大きさについて計算すべく日経225の計算方法について調べてみました。
日経225の計算方法
日経225(通称日経平均)の計算方法はいろいろなサイトで紹介されていますが、やはり本家日経新聞社のサイトの記載が一番正確でわかりやすいです。
https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/archives/file/nikkei_stock_average_guidebook_jp.pdf
日経225の基本的な考え方は『225社の株価を全部足して、225で割りましょう。』といういたってシンプルな指標です。
しかしながら、例えば株式分割などをすると価値(時価総額)は本質的には変わらないのに株価は一見下がります。
その補正をするための考え方が①除数、②みなし額面、です。除数は定数で現在、27.760(2020年3月26日時点)です。
https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/index/profile?idx=nk225
除数はもともと225であったそうですが、銘柄の入れ替えや分割等により変化してきたそうです。
https://indexes.nikkei.co.jp/atoz/2018/12/basics6.html
次にみなし額面ですが、みなし額面は各企業につけられた定数でソフトバンクグループの場合、25/3となります。つまり、3月26日終値で採用株価を計算するには4170x 50/(25/3)=25020 これを除数で割ると901円になります。
つまり、ソフトバンクグループの株価が10円上がると日経平均は2円上がることになります。3月23日時点の始値2660円から3連騰で1510円上げていますので、日経平均は326円押し上げたことになりますね。日経平均自体は2976円上がっていますのでそのうちの11%がソフトバンクグループの株価上昇によるものだったようです。