【今週の監視銘柄】エアトリ<6191>について考える【グロース株】
8月25日、日経平均が+1.35%上がりました。久しぶりに上がったような気がします。
今日の特徴として、航空、旅行、鉄道のようなコロナの影響を受けていた株が上がっています。
今週は以下6銘柄を監視していますが、フィードフォース<7068>、メドピア<6095>、オークファン<3674>、エアトリ<6191>、スクロール<8005>、ロコンド<3558>、コロナの影響を受けている航空、旅行に関係するエアトリ<6191>について考えてみました。
事業内容
株式会社エアトリ、は航空券予約サイト「エアトリ」運営をしています。DeNAトラベルを買収。その事業部門はエアトリ旅行事業、訪日旅行事業、ITオフショア開発事業、ライフイノベーション事業と投資事業の5部門となっています。
業績
最新の業績は8月14日に2020.3Qの決算が報告されています。
売上の80%程度は航空券予約サイト『エアトリ』に関係するオンライン旅行事業となります。
そのため、コロナウィルスの影響は直撃しているはずですが、669億円の取扱い高を確保しています。
FY2020の取扱い高は年間で1800億円の成長を見込んでいました。1Q、2Qですでに1000億円程度であることから3Qの期待値はそこまで高くなく、コロナの影響はもちろん深刻ではありますが、致命的、というところまではいっていないのかもしれません。
成長性
これまでの事業成長も大きいですが、中期計画では更なる成長を見込んでいます。
2024期の5000億円を見込んでいますが、競合のエイチ・アイ・エス<9603>での売上が8000億円程度、KNTCT<9726>が売上が3800億円程度の売上であることから5000億円という計画もそこまで高望みな計画では無いかもしれません。
現在の時価総額が272億円でエイチ・アイ・エスの時価総額が1200億円程度、KNT-CTが240億円程度です。
成長余地もまだあるかもしれません。
まとめ
エアトリ、現在はコロナの影響で冴えない価格(1351円)ですが業績さえ戻れば、コロナ前の価格2300円程度、長期的には更なる価格も狙えるかもしれません。
長期目線でも注目していきたいと思います。
【マザーズ】1.47%爆上げ、過熱?まだまだ?いつまで続くか考えてみた。
8月24日、マザーズの上昇が止まりません。
日経225が+0.28%の微増の中、マザーズが今日も+1.47%の爆上げでした。
先週末のNASDAQの上げに影響されているようにも見えます。
https://reopajigsaw.hatenablog.com/entry/20200715/1594807200
ずいぶんと上げてきており、加熱しているのかどうか考えてみました。
図1にマザーズ総合指数の日足、ボリンジャーバンド、25日移動平均線乖離率を示しています。
まず、25日移動平均線乖離率からみてみます。
25日移動平均線乖離率は以下のように定義されています。
25日移動平均線乖離率は価格が加速度的に変化するしたときに、過去25日の平均値からどの程度離れているかを示した数値です。
ここ最近の動向を見てみると、4月20日に19%、5月7日に20%、5月25日に18%を付けています。
これに対すると8月24日の乖離率は+12%ですので高めですが、まだ上はありそうです。
次に、ボリンジャーバンドを見てみます。
ボリンジャーバンドは以下のように定義されます。
ボリンジャーバンド=25MA + n x 25日間の価格の標準偏差
ボリンジャーバンドに関しても現状+3σと+2σの間くらいの値です。
NASDAQの動向次第でそろそろ注意が必要かと思いますが、もう少しいけるかもしれません。
指標見ながらもう少し波に乗ってみようかなと考えています。
【今週の監視銘柄】オークファンについて考える【グロース株】
先週末(8月21日)はNASDAQがさらに上がって終わっています(+0.42%)。
8月24日のマザーズは多少調整が入るかもしれませんが、今後も上がる傾向を見せそうです。
この波に乗るべく、今週はフィードフォース<7068>、メドピア<6095>、オークファン<3674>、エアトリ<6191>、スクロール<8005>、ロコンド<3558>を監視リストに加えています。
本日はこの6銘柄の中からオークファン<3674>について考えてみました。
事業内容
オークファンはネットオークションの商品の比較サイトを運営しているEC関連企業です。
特徴はAI+ビッグデータ、膨大な売買データに基づいたダイナミックプライシングのような事業を展開しています。
また、副業ブームで物販やせどりのようなものを活性化していますが、そちらとの相性も非常に良いです。
またその収益モデルはサブスクリプション型であり、最近のトレンドをよく取り込んだ事業モデルとなっています。
直近の決算
直近は2020.3Q(8月14日)ですが、売り上げは15.2億円(前期比+118.8%)、営業利益1.2億円(前期比+1323.6%)と大幅増収、大幅増益しています。
まとめ
オークファンはコロナによる社会変化への相性がよさそうなビジネスモデルで、EC,副業、ダイナミックプライシング、サブスクリプション、といった将来的な成長が見込める市場と関連の深い事業を展開しています。
現状の時価総額は130億円程度で成長しろも大きく、また、大量保有報告書によると8月7日に機関投資家アセットマネジメントONE(アジア最大の資産運用会社)の資金も入り始めてきています。
8月23日時点はテクニカル指標はあまりよくなく即買いは難しいですが、監視しながらエントリーのタイミングを計りたいと考えています。
【銘柄スクリーニング】MACDについて考えてみた
8月20日、決算シーズンも終わったので次の決算に向け準備を始めたいと考えています。
決算もひとまず終わり個別の材料が出なければ、ファンダメンタルズに関しては変わらりません。そこで特定の株にエントリーやイグジットするタイミングはテクニカルで決めたいと考えています。
ポートフォリオ内で銘柄を入れ替えることが有りますが、株価の上下の変動タイミングが悪いとファンダメンタルズの強い銘柄を購入しても1,2%ロスする場合があり、これが結構痛いからです。
例えば図1はマクアケ<4479>の株価推移です。
青点線は4月以降の株価の近似直線ですが、周期的に上下に振れていることがわかります。
ファンダメンタルズを見て、マクアケを買うことを決めたとしても青矢印のポイントで入るのは避けたいです。
今日の株価が、青矢印か、赤矢印かを判断する助けになるのが、MACDやストキャスティクスと呼ばれるテクニカル指標となりますが、今日はMACDについて整理してみました。
MACDの使い方は?
MACDはMACDと呼ばれる曲線と、シグナルと呼ばれる曲線を組み合わせて使います。シグナルはMACDの単純移動平均線となります。
尚、n日単純移動平均はn日間の平均値を表します。
MACDがシグナルを超えたら買いサイン、シグナルがMACDを超えたら売りサインとなります。
MACDの定義は?
MACDはMoving Average Convergence/Divergence Trading Methodの略(移動平均収束/拡散取引法)でMACD=EMA(12日)-EMA(26日)で定義されています。
ここでEMAはExponential Moving Average(指数平滑移動平均)の略ですのでEMAがわからないとMACDは計算できません。
EMAの計算方法は?
では次にEMAです。
通常のn日移動平均(例えば25日移動平均)のようなものは過去25日分の株価を足して25で割っただけです。
例えば、1日目:5円、2日目:6円、3日目:10円とします。この3日移動平均は(5+6+10)/3で7となります。
EMAの場合は直近の株価の影響が大きくなるように考慮されています。
日付が離れるほど重みづけが指数関数的に減少していきます。
ちなみに、EMAは間違った計算方法が記載されていることが有るような気がします。
EMAは重みが指数関数的に変化しますので、先ほどの例のようには少し示しにくいですね。
定義は
EMA(今日)=EMA(昨日)+ α ×(価格(今日)ーEMA(昨日))
となっています。
ここでαは平滑化係数と呼ばれ、2/(N+1)と定義されます(Nは平均化に用いるでデータの数(つまりN日移動平均となります))。
これを見ると、昨日のEMAがないと今日のEMAが計算できない、と思うかもしれません。
そうです。計算できないのです。
ある程度、データがたまらないと計算できないのですね。
実際の計算例
では実際の計算例です。
図2にマクアケの株価推移とMACDについて示しました。
ここでMACDは12日EMA、26日EMA、シグナルはMACDの9日移動平均としました。
まあまあ良いシグナルとなっているでしょうか。
まとめ
最近、マイブームでスクリーニング用のプログラムを作成しています。
今回、MACDもプログラムに織り込みましたが、もちろん万能ではありません。
ストキャスティクス等の別の指標が良いか、MACD一つとっても、何日のものを使うか、銘柄やその時の相場によって相性があるかと思います。
機械学習でも使って、相性の良い指標を見つけさせたら良いでしょうか。色々とまだまだ工夫しろがありそうです。